私たち夫婦も、よく喧嘩をしていますので、そのお気持ちは、とてもよくわかりますよ。
しますよね。
愛し合っている夫婦でも、一緒に暮らしていると、大小の衝突はあります。
お互いを尊重しながら並走しているつもりでも、意図せず、バランスを崩して足がもつれてしまうことは、よくあるものですよね。
夫婦が並走しているときの「足のもつれ」は、良くないことなのでしょうか?夫婦というのは、何十年も生活をともにするにあたって、
とも言えますよね。
人間ってワガママな生き物ですよね(笑
「ちょっと、近すぎるよ!」
「もっと、近くにおいでよ!」
それを伝え合うのが「夫婦喧嘩」なのでしょう。
冷静に伝えられればいいのかもしれませんが、そう簡単にはいかないように思います。
ちょうどよい距離感は、頭で考えることではなくて、なんとなくムズムズするような感覚だったりしますよね。
感覚という名の『価値観の違い』は、感情でしか伝えにくいもの。
長年築き上げてきた『価値観』を、理屈で説明しようと思っても無理がありますよね。当人どうしの『当たり前』が違うわけですから。
夫婦喧嘩をすると、お互いの感情を伝えることができますよね。夫婦喧嘩を「悪者」と決めつけなくてもいいのかもしれませんね。
夫婦といっても、生まれてから20~40年近くの間、まったく違う環境で育ってきた「赤の他人」だったんです。趣味や考え方が近い人だったとしても、一つ屋根の下で暮らしていれば、大きく価値観が違うところは必ず出てくるものですよね。
お互いのちょうどよい距離感をつかむために、「夫婦喧嘩」になってしまうのは仕方がないのではないでしょうか?
理想の夫婦関係は
に似ているのかもしれませんね。お互いに引力で支え合っているけれど、ちょうどいい距離感を保ち続けている。「付かず離れずの関係性」。
一方が、力づくで回転スピードを上げてしまうと、相手は勢いよくビューッと遠くまで飛んでいってしまうことも…ありますよね。すべては「よい距離感のバランス」というひと言に尽きるのでしょうね。
仲直りする方法の「定番」を持っているかどうかで、夫婦喧嘩の「質」が大きく変わってくると、私は思っています。
夫婦喧嘩の「質」は、
なのではないでしょうか。
仕事と一緒かもしれませんね。ミスをしたことや内容も大事ですが、それ以上に、その後の対応方法(アフターケア)が大事ですよね。
クレームをいただいたお客様に、適切な対応をした結果、今まで以上にファンになってくれたという事例は多くあります。
という、ことわざがありますよね。改めて、その意味を調べてみると、
でも、雨を降った後、人の往来が激しいままだと、地は固まるどころか荒れ果ててしまうでしょう。
夫婦喧嘩はしないようにすること(雨が降らないようにすること)が大切なのではなく、喧嘩をしたあとのイライラやギクシャク、不信感を上手に収めることで「地(夫婦の絆)はどんどんと固まっていく」のだと思います。
仲直りするキッカケの「定番」さえ持っていれば、夫婦喧嘩を
してもいいのかもしれません。
「夫婦喧嘩をしたおかげで、相手の本心や考え方を深く知ることができた」なんてことは多いですよね。
でも…内心では「悪いことしてしまったな」「すこし言い過ぎてしまったかな」と思っていても、なかなか仲直りする方法がわからない……という悩みはありませんか?
夫婦喧嘩をしてしまったときは、「意識的」に、仲直りのキッカケを作らないと、仲直りができないこともありますよね。
100組の夫婦がいれば100通りの「解決方法」があるのが、世の常ではありますが、「夫婦喧嘩を上手に収めるコツ」を自分なりにつかんでおくためにも、仲直りする方法の定番を『6つ』挙げてみたいと思います。
夫婦喧嘩をすると、お互いに頭がカッとなってしまい、冷静さがなくなってしまいますよね。
思わず、心ない言葉を言いすぎてしまったり、相手を全否定したり、自分の主張を強く言いすぎてしまい、さらにお互いがヒートアップ。
に、はまってしまいます。「ああ言えばこう言う」状態になり、飛び火して、なんの話題で喧嘩しているのかもわからなくなってしまう。まさに泥沼状態です。
そんなときに大事なのは、「頭を冷やすための時間」をつくることではないでしょうか。
『喧嘩は30分~1時間まで』と、夫婦喧嘩の制限時間を設けてもいいのかもしれません。頭に血が上っている状態で、30分以上話していても、
だけで、悪循環しか生まれませんよね。
部屋でひとりになってみたり、散歩に出かけてみたり、休憩タイムを入れて、お互い冷静になってみる。
「今日はここまで。続きは明日」と、強制終了してしまうことも、大事ではないでしょうか。
ものですよね。
心の天気は、毎日、変わっていくものです。一晩寝ると、頭もスッキリして冷静になり、夫婦喧嘩を再開する気が起きなくなることも多いと思います。
ただ、私はあまりウヤムヤにはしておきたくない性格なんです。少しめんどうなタイプかもしれませんね。
喧嘩の翌日以降に、妻が落ち着いていて余裕がある様子なのかをみて、冷静に話しの再開を促します。
「この前の話なんだけど…今いいかな?」
相手のことを気遣いながら、話をするように心がけています。
精神的な余裕を持てるようになると、天から降ってくるかのように、自然と仲直りのタイミングは訪れるはずです。そのタイミングの種を、どちらが先に手にするかは、夫婦の性格によって違うのかもしれませんね。
『喧嘩は30分~1時間まで』と制限時間をつくることを、相手に提案するのは、冷静なときの方がいいと私は思います。
夫婦喧嘩がヒートアップしている最中に、提案してしまうと、相手は、
と、逃げているように感じてしまうかもしれませんよね。翌日以降の冷静なときに、次に夫婦喧嘩したときのルールを提案する方が、相手も受け入れてくれやすいのではないでしょうか。
一晩寝た後の、ちょっと明るい「おはよう!」のひと声は、まさに”天使の声”。
一気に『雪解けムード』に包まれること、間違いありません。それでも、相手は「ムスッ」とした顔をしているかもしれませんね。でも安心してください。照れくさいだけですよ。
心の中は「安堵」と「暖かい光」と「嬉しさ」で、体中の血がいっきに巡ってきたかのように、ポカポカしているはずですよ。
照れくさがっているのも、カワイイですよね。
夫婦喧嘩をいったん休憩して、ひとりお散歩に。あるいは、仕事に行って。
家に帰ってきたときの第一声が、明るい「おかえり!」「ただいま!」の声だったら…。
ふたりの表情も、自然と緩むはずですよね。
少しドキドキしながら、家に帰ってくるもの。ドキドキと安堵感のギャップの大きさが、心を和ませてくれる要因なのかもしれませんね。
「おやすみ」のひと声も、効果絶大。優しいトーンで伝えてみてもいいかもしれませんね。イヤな記憶に包まれながらベッドに入るのは、みんなつらいものです。
軽くハグをそえれば、どちらからともなく、「ごめんね。悪かったよ。」という心の声がもれてくるかもしれませんね。
仕事中に。
飲んでるときに。
家族団らんのときに。
ふと、脳裏によみがえってくる安心の声。それが、魔法の言葉。
夫婦喧嘩がヒートアップすればするほど、その魔法の言葉は、優しく感じられるものです。
「夫婦喧嘩しておいてよかったかも…」
いつの間にか、そんな感謝の言葉を、心の中でつぶやいているかもしれませんね。
そう思ってしまうほど、ハグの効果は絶大ではないでしょうか。
伝わってくる暖かい体温は、母親の愛情に通ずるものがあるからでしょう。
ただただ、ギューっとハグをし続けていると、「ごめんね。悪かった」と心の声が、漏れてきてしまうものですよね。
後ろから抱きしめるハグもいいけれど、やっぱり懐に飛び込んできてくれるハグには勝てませんよね。
なのでしょう。
でも、いきなりハグするのは恥ずかしい…。
そんな場合は、まずは手をつなぐスキンシップから。指先から少しずつ、少しずつ、暖かい体温を伝えていきましょう。
手をつなぐスキンシップも、愛情が伝わってきますよね。
私たち夫婦の仲直りの合図は、ハグの1パターン。
それまでの、殺伐とした砂漠のような景色が、一気に青々としたハワイのビーチに早変わり。「もう細かいことはどうでもいいよね。」そんな気分にさせてくれます。
私はチョコレートケーキが大好物です。
お皿にのせたケーキをテーブルに2つ並べる。ひと口食べるごとに広がる幸福感。
またひと口。そして、またひと口。
「美味しいね」と伝えあう言葉を重ねるごとに、ふたりの間の厚い壁が、すこしずつ薄くなっていくのを感じます。
無言でいいんです。
「ごめんね…」
「許してね…」
「仲良くしようね…」
張り詰めていた空気をかいくぐっていくかのように、ひと口ほお張るごとに、暖かい気持ちが伝わってくる。
いい夫婦に、言葉なんて野暮なものは必要ないかもしれないと、この一瞬は思ってしまいそうですね。
「ハグ」や「おはよう」「謝る」が、恥ずかしくてなかなかできない…。そんな方にオススメの仲直りの合図です。
「ごめんね」を素直に言えず、ただ無言でケーキを差し出す姿。そんな姿が、愛らしく、かわいく見えてくるかもしれませんね。
夫婦っていいですよね。
理想の夫婦を「地球」と「月」の関係でイメージすると、世の中には「太陽」と「冥王星」ぐらい、遠く離れた距離感を保ち続ける夫婦もいらっしゃるように思います。
もちろん、引力でお互いを支え合いながら、結婚生活を続けている点では変わらないけれど、戦いはできるかぎり避けて、相手への不平不満は心に溜めつづける。
いつか爆発してしまいそうだけれど、喧嘩するのも面倒なぐらい、離れた関係性。
深いところまではわかり合えない関係になってしまいますよね。
「夫婦喧嘩をやるべきだ」とまでは言わないのですが、夢のような理想的な夫婦がなかなか現実的に難しい以上、夫婦喧嘩も捨てたものではないように思います。
無視まではいかなくても、お互いにあまり接点を持たない関係性は、仲直りする気がないと思われても仕方がないですよね。
時には大喧嘩をしてでも、不平不満を言いあって、相手のことを深く理解する努力をお互いにする。
心身ともに疲れるかもしれませんが、その分、ずっと心には深く残り続けますよね。お互いが全力でぶつかりあった成果ですから。
多少強引かもしれませんが、そういう意味では、大きな夫婦喧嘩を逃げずにすることは、仲直りするキッカケと考えてもいいと、私は思っています。
相手が言ったことを、
すると、お互いが客観的に、落ち着いて話すことができるようになると思います。
【妻】「〇〇してほしい!」
【私】「そっか。〇〇してほしいんだね…」
妻と私それぞれが、考え込んでしまうと、どうしても『自分目線』になってしまいますよね。
上の例のように、ひとり言のように繰り返すことで、2人の目の前のテーブルに、一品料理のように「気持ち」が出されるようなイメージになります。
お互いが客観的に、その「気持ち」を見つめながら、話すことができるようになるんです。
妻の立場からすると、「不満」を私がしっかりと受け止めてくれているように感じます。
私も、繰り返す時間を設けることで、刺激に対して突発的な反応を避けることができますよね。
どうしても人は、自分の中で考え込んでしまうと、「感情」がムクムクとふくれあがってきてしまうものです。
夫婦喧嘩の「質」を高めて、仲直りを早くする。そのための有効な手段だと私は思っています。
夫婦喧嘩を、前向きにとらえることはなかなか難しいことは、とてもよくわかります。ですが、後ろ向きにとらえる必要もないのかもしれませんね。
「少し前に進んだかも」
「少し距離が縮まったかも」
理想の夫婦とは、そんなちょっとした感覚の繰り返しの先にあるのかもしれませんね。
夫婦喧嘩を極端に避けてしまうと、お互いに不満が溜まってしまい、夫婦の間に深い溝ができてしまう。
それはわかっているけれど…限度がありますよね…。
できれば、夫婦喧嘩の回数は、少ない方がいい。必要最低限にしたいものです。
そんなときに役立つ、「夫婦喧嘩をしない方法・7選」もまとめてみましたので、よろしければご覧くださいね。
私たちには、守秘義務がございます。
みなさまにご相談いただいた内容を、
掲載・公開することは一切致しません。
こちらで掲載させていただいている事例は、
参考例でございます。
安心してご利用くださいませ。