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夫と義母(義両親)が不仲なときの対処法

岩田 昌樹

2021/06/04
2022/01/21

夫と義母(義父)が不仲になってしまったとき。妻として、どうやって冷え切ってしまった2人の関係の仲立ちをしてあげればいいのか、悩んでしまうときがありますよね。

夫側に立ってしまうと、義母(義父)との関係がうまくいかなくなる…。かといって、夫を脇において、義母(義父)側に立てるわけがなく…。

神経をすり切らしてしまう

ことも多いのではないでしょうか?

今回は、ご相談者の実例を元に、夫側の気持ちを深掘りさせていただきながら、両者の間を取り持つ方法をご提案させていただきます。参考になりましたら嬉しく思います。

【目次】夫と義母(義両親)が不仲なときの対処法

  1. 夫と義母の不仲が解消されたように見えたのに…
  2. 夫は、義母と距離をおくようになった
  3. 夫は「自分からは、動かない」という決意をした
  4. 夫と義母の新しい関係性の始まり
  5. 奥様が、夫と義母に取った行動
  6. 義母との連絡窓口は、奥様に
  7. 夫と義母の不仲に悩んでいる「奥様」へ

夫と義母の不仲が解消されたように見えたのに…

夫と義母の不仲が解消されたように見えたのに…

ご相談者のご主人は長年、母親との関係が良くありませんでした。物理的な距離をおいていた一方で、心理的には強い愛情を求めている状態が、長い間続いていました。

ですが、3年前の結婚を機に、母親との関係性に変化が表れてきました。奥様の存在が大きかったんだと思います。すこしずつ

友好モード

なっていきました。

奥様が安心感を補填してくれていたからでしょうね。母親へのわだかまりは減り、愛情を求める意識も、次第に薄れていきました。

母親からの完全拒絶

でも、関係性が崩れてしまうときは、一瞬ですよね。せっかく築いた友好モードが、一変してしまう出来事が起こりました。

ご相談時から半年ぐらい前のことでした。ご主人の会社の事情で、母親にお願いしたいことが出てきました。

「実家の住所名義を
借りられないでしょうか。
迷惑を一切かけないので。」

迷惑をかけるわけではないから、すんなり受け入れてくれるだろう。そう、たかをくくっていたそうです。

でも、返ってきたのは予想外の答えでした。NOというより、

「完全拒絶」だったんです。

取り付く島もない」という印象だったそうです。それは、ご主人には理解不能な理由を並びたてながらの「拒絶」でした。

夫は、義母と距離をおくようになった

夫は、義母と距離をおくようになった

でも元々、母親にはそういうところがあったそうなんです。冷静に考えると、「拒絶」は予想できたはずでした。ここ最近の友好モードに、「心を許しすぎていた」と当時、ご主人は言っていたそうです。

母親の「拒絶」に衝撃を受けてしまったご主人は、シャットダウンして、物理的な距離をおくようになりました。奥様との会話の中でも、母親の話題を避けるようになりました。

「愛されていないんだな…」

「そんなことはない。」ということは、頭ではわかっていたそうです。でも、理解しがたい「拒絶」を目の前に突きつけられてしまうと、思考だけでは抑えることができない「感情」が、モクモクとわき上がってきたそうです。

突きつけられた分厚い「拒絶の壁」を、乗り越えていく気力がなくなったそうです。「なぜ、自分がそこまでしなきゃいけないんだろう?」と、考えてしまうものですよね。

「傷つくのは、もうコリゴリだ…」

だから、とにかく距離をとって、ご主人は分厚い壁を築いていくしか方法がなかったんです。

夫は「自分からは、動かない」という決意をした

夫は「自分からは、動かない」決意した

3年前の結婚式の後。

「自分が変われば、世界も変わる」

ご主人はそう信じる努力をしたそうです。奥様の手を借りながら、恐る恐る一歩を踏み出すことができたんです。

それまで、母親に愛情を求めていた夫。だから、物理的に距離をとるためには、気づかぬうちに夫が近づいてしまって、傷つかないように、分厚い壁を築いておく必要がありました。

でも、妻という

「守り人」

ができたことで、その分厚い壁をすこしずつハンマーで砕きながら、長い時間をかけて穴をあけ、ようやく外に踏み出すことができたんです。身につけていた武器や鎧も脱いで、前に進み始めることができたんです。

なのに…。突然目の前に現れた巨大な城壁の上から、砲弾が、容赦なく降り注いできた。もう一度、自分が作った壁の中に逃げ帰ることしか、ご主人にはできませんでした。

世界は変わらない…

「自分が変わっても、
世界は変わらないんだな…」
「安全な壁の中で、
自分の身を守ることを
最優先にしないと…」

そう考えることでしか、自分を落ち着かせる方法が見つからなかったそうです。

「もう自分からは、動かない。」ご主人は固く決意しました。

それまでの経緯は、下記のようなイメージだったそうです。

夫と義母の関係性の推移

夫と義母の新しい関係性の始まり

夫と義母の新しい関係性の始まり

半年前に、崩れてしまったご主人と母親の関係性。

その後はどうなったかというと…。実は、お互いに距離を取りながらも、表面的な話だけはできるようになりました。それは、

「会えば」という条件付き。

ですが、深刻な関係性にはならなかったんです。

深刻にならなかった理由。それは、母親との連絡を、奥様がするようになったからなんです。

「義母」の心境

母親は、ご主人が距離を置こうとしていることは、わかっている。だけど、どうやって関係を元に戻せばいいのかわからず、戸惑っている。できることは、

ただ事態を見守るだけ。

そんな心境だったそうです。

「夫」の心境

一方のご主人はというと、

自分からは、絶対に動きたくない。

これ以上傷つきたくないから、連絡も取りたくない。

ですが、2年前に父親を亡くしていることもあり、母親がいつまでも元気かわからないと、心配はしている。もしものことがあったとき、後悔はしたくないという気持ちはあるんです。

冷たくはしたくないけれど…、暖かく接することもできない。相反する気持ちが、交錯している状態でした。

「奥様」の心境

奥様は、もちろん2人に仲良くなってほしい。でも、ご主人と母親の関係性と、母親の理解しがたい拒絶のことも知っているので、無理に、夫に連絡を取るように言うことはありませんでした。

夫にお願いすればするほど、夫は頑なになって、拒み続けることはわかっていたそうです。

奥様が、夫と義母に取った行動

妻が、夫と義母に取った行動

そこで、奥様の取った行動は、

「私がお母さんに
連絡取ってみていい?」

と、さりげなく確認するということでした。

押し黙る「ご主人」。

「う~ん…」としか言わない夫の様子をみて、奥様は、それ以上なにも言わずにいました。

1週間後。
また奥様から夫に、ちょっとした確認が。

「この前の話どうかな?」

また、押し黙る夫。

「う~ん…う~ん…」としか言わない夫の様子をみて、奥様は、それ以上はなにも言わずにいたそうです。

その1週間後。
またまた奥様から夫に、相談が。

「この前撮影した写真を
お母さんにもらいたいんだけど、
連絡とってもいい?」

またまた、押し黙る夫。

「う~ん…う~ん…う~ん…。まぁ~いいんじゃない」最後の言葉に反応して、さりげなく「ありがとう」と、奥様は言ったそうです。

義母との連絡窓口は、奥様に

義母との連絡窓口は、妻に

それからは、奥様が、母親と連絡を取るようになりました。

奥様のはからいに渋々応じて、家まで来てもらったり、実家に帰ったりするようになりました。

母の日のプレゼントだったり、母親への郵送物だったり、

ご主人を刺激しないようにしながら

夫への確認だけは怠らずに、すべて奥様が手配したそうです。

今の関係性に、ご主人はとても感謝と満足をしているそうです。

奥様が、ご主人を守りながら、お互いのいいバランスをとっている。そう。ちょうどよかったそうです。

夫と義母の不仲に悩んでいる「奥様」へ

妻は「守り人」

母親から突きつけられた「完全拒絶」は、

「自分は、みんなから
拒絶されてしまう人間だ」

そう信じ込ませてしまうほどの威力があったそうです。今のご主人には、

「そんなことはないよね」

と、かわす余裕が少しだけあるけれど、昔のご主人には、そんな余裕がなかったそうです。

「拒絶」の壁からの衝撃を、真正面から全身で受けとめていた。その「拒絶」の衝撃を、奥様が盾となって守ったんです。

夫と義母の関係性の推移

奥様は「守り人」

あなたのご主人には、守ってもらえる人がいなかったのかもしれません。だから、ただ守ってくれる存在が欲しいのかもしれません。

今回の例は、あくまでそのご相談者の例です。それぞれの事情に応じて、ベストな対応方法は変わってくると思います。

夫と義母の関係が不仲で、間に挟まれている妻はどう仲を取り持てばいいのか?すこしでも参考になればと思い、ブログにさせていただきました。

最後に、奥様がしてくれた行動のまとめを、下記に記させていただきます。

  • 奥様は、夫を守った。
  • 奥様は、母親の窓口になった。
  • 母親と夫を、できるかぎり刺激をしないように心掛けた。
  • とにかく「ゆっくり」と進めていった。
  • 夫に、なにかしてもらうことを期待しなかった。
  • 夫に、変わってもらおうとは思わなかった。
  • 母親と夫の関係性・距離感を、ムリに変えようとしなかった。
  • 奥様が、母親に近づいた分だけ、自然と母親と夫の距離感が縮まるようなイメージを心掛けた。
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岩田昌樹

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