2023/03/20
夫婦関係のカウンセリングをさせていただいていると、
そういったご質問をいただくことが多いんです。いくら頭では「冷静」を心掛けていても、心・感情が「熱く」なってしまうものですよね。人の感情は、コントロールしようと思えば思うほど、コントロールできなくなってしまうものです。
今回は、そんなときに私がよくオススメしている「夫婦の話し合いのコツ」を、心理カウンセラー・岩田昌樹がお届けしたいと思います。
\動画でもご覧いただけます!/
夫婦が、部屋のテーブルに真向かいで座って、
そんな状況だと「何を言われるんだろう?」と、ちょっとドキドキしますよね。「責められるかも?」と、身構えてしまいそうです。緊張感が漂いますよね。
いたたまれなくなって、スマホを触ったり、視線をあらぬ方向に向けてみたり、おもむろに書類を読んでいるフリをしてみたり、見たくもないテレビをつけてみたり…。
そうやって、夫婦はお互いに、
でしょう。ファイティングポーズで、お互いの様子を伺いながら、ガードを固めたり、ときには反射的に、思わず攻撃してしまいそうですよね。
これでは、お互いの本音は聞けないどころか、自己防衛的に、思っていることと反対のことを相手にぶつけてしまうことだってあるでしょう。
闘いの火ぶたが切られてしまうかもしれません。
これでは、夫婦関係をうまくいかせるための話し合いにはなりませんよね。上手に話し合いを進めて、相手の本当の気持ちを知るために、環境設定はとても大事ですよね。
ご夫婦の関係性に応じて、下記のような方法を検討してみてはいかがでしょうか?
お互いが面と向かって話し合うスタイルは避けたほうがいいのは、上に述べたとおりです。散歩しながらであれば、
ですよね。そして、体を動かしながらだと、心も体もリラックスしやすいものです。緊張感が和らぐはずですよ。
歩きながら、さまざまな
ので、雑談をはさみながら夫婦の話し合いがしやすいですよね。
夫婦の話題に真正面から向き合うガチンコ勝負は、膠着状態を生み出しやすいものです。膠着状態が続くと、逃げ出したくなるかもしれません。
そんなとき、散歩しながらであれば、ちょっとした
いる感覚になるので、安心して臨むことができますよね。
「外」で話し合っているということもポイントです。お互いが冷静に会話できますからね。やはり人の目がある以上、感情的になることを無意識に抑えるのが、人の心情ですよね。
そして、なんといっても
ですよね。「話し合おうよ」よりも、「ちょっと散歩してみない?」の方が、やっぱり言いやすい。誘われたほうも、「いいよ!」と言いやすい。
これを機に、「ふたりで散歩」を習慣にしてみてもいいとさえ、私は思いますよ。
散歩のように、逃げ場があると、夫婦お互いに真剣な話し合いができないかもしれない…。そう思われる方もいますよね。あるいは、
方もいるかもしれません。夫婦がお互いに、ずっと言いたいことを我慢して抑えてきた。感情に手助けをしてもらわないと、言いたいことが言えないかもしれない。
中途半端になってしまったら、夫婦の関係性がさらに悪化していきそう。そんな夫婦関係だってありますよね。
カラオケルームは、防音されているし、個室だし、誰の目も気にする必要がない。ご近所さんに迷惑がかかる心配もない。子どもに気を使う必要もないですよね。それでいて、
なんです。どこか緊張感があるから、爆発しすぎることを抑えることもできる。なんだか「ちょうどいい」んですよね。
家の中での話し合いだと、日常生活の延長線上の感覚が抜けないので、どこか捨てきれない様々な感情がモクモクとわき上がってくる。
でも、カラオケルームって、なんというか「治外法権」的なイメージ。安心感は担保されているけれど、
夫婦の関係性に、冷静に、真剣に、向き合いやすい。
そして、カラオケルームの分厚い防音ドアを開けて、一歩外に出た瞬間に、頭のスイッチを切り換えることができるんですよね。
「話し合い」と「日常生活」をキッチリと分けられる感覚。
シッカリと言いたいことは伝え、上手な話し合いは終わらせて、それでいて、いつまでも引きずらない。家の中で話し合うと、
ですよね。「ズルズル」「モヤモヤ」を、「スッキリ!」「シッカリ!」にしやすいと思いますよ。
話すと言っても、顔を合わせなくても、話し合うことはできるんです。
しかも、それは相手との対話だけでなく、
もできることがポイント。
夫婦の話し合いで大切なことは、「相手を変えよう」ではなく、「 自分が変わることで、ふたりが変わっていく」という意識が大切です。
これまで「そういうものだ」と、誤解して見ていた世界の景色を変えていく。
と気づくことが大事なんです。 以前、下記のようなツィートをしました。
ずっと
— ことり電話 | お悩み相談室 (@kotori_phone) February 6, 2020
「ない」ものばかりに目を向けて
「ある」ものに感謝してこなかった
「ない」ものよりも「ある」もののほうが
ずいぶんと多いのに
幸せになったら、感謝しよう
そう思っていると
いつの間にか、幸せは逃げてしまう
幸せは待ってくれない
「ある」ものに感謝しよう
幸せは、呼び込むものだから
「当たり前」は、「当たり前じゃない」ということに、気づく必要があるんです。
そんな「当たり前」に、感謝しましょう。その延長線上に「夫婦」がある。
日常生活の中で、ちょっと気づいたことをメモする感覚でいいんです。メモを積み重ねて、見返しながら文章にしていければいいですよね。
「感謝」「想い」「気づき」は、頭に浮かんでも、流れていってしまうもの。ちゃんと、外に出してカタチに残しておくことで、定着していく。
いや、「外に出して、カタチに残しておこう!」と思うから、定着していくものですよね。
「当たり前」の幸せ・優しさ・温かさに、自分が気づかなければ、いくらパートナーと話し合っても、争いを生むことになってしまうかもしれません。
「感謝の手紙」「感謝状」「感謝メモ」どんなカタチでもいいんです。毎日つづけてみませんか?