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過干渉な親との付き合い方・対処方法は?

毒親の過干渉・コントロールを抜け出す方法

岩田 昌樹

2021/11/29
2024/04/10

こんにちは。カウンセリング実績4,000件以上の親子関係修復カウンセラーの岩田昌樹です。

  • 細かいことを過度に干渉してくる母親の対処方法がわからない…
  • 両親が、お付き合いしている人を詮索してきて、あれこれと注文をつけてくる…
  • 否定ばかりしてくる父親との付き合い方は?
  • 親から離れたくて1人暮らしをしたのに、何かあるとすぐに連絡してくる…
  • 親は注意ばかりしてきて、私の話はほとんど聞いてくれない…
  • 母親が、ヒステリックに怒ってくる…

小さい頃からずっと…、そして成人してもまだなお、母親や父親が過度に干渉してくる…。そんな生活が続くと、

「いいかげんにしてほしい!
もう、イヤだ!」

そんな怒りが自然とこみ上げてくるものですよね。

昔は、過干渉な親との付き合い方や対処方法ばかりを考えていたような気がする。「でも、もうどうすることもできない…」そんなあきらめモードになってしまっているという悩みをよくお聞きします。

「世間一般で言われる『毒親』って、
うちの親のことかも…」

今まで「当たり前」だと思っていた世界が、実は違った…。外の世界と関わる頻度が増えて、友だちや同僚などと話している中で、そんな現実を突きつけられてしまうと、人生に絶望感を抱いてしまうことも多いかもしれません。

「友だちの親は、優しそうでいいな…」

羨ましさに襲われて「なんで私だけ!」と、またさらに怒りが爆発してしまうかもしれませんね。

どうしたら、親という存在に苦しまずに生きていけるのだろうかと、悩んでしまいますよね。

そんな方に向けて、過干渉な親との付き合い方・対処方法を5つのステップでご紹介してみたいと思います。

過干渉な親との付き合い方【5つのステップ】

  • 「コントロールを自分に向ける」
  • 「余裕を作っていく」
  • 「自分を優先にする」
  • 「『近所の世話好きおばちゃん』をイメージする」
  • 「わたしが目指す将来像への『引力』を強くする」
心理カウンセラー・岩田昌樹

\動画でもご覧いただけます!/

過干渉な親との付き合い方・対処方法・5つのステップ

【目次】過干渉な親との付き合い方・対処方法は?

  1. 「5つのステップ」の前に
  2. コントロールを自分に向ける
  3. 余裕を作っていく
  4. 自分を優先にする
  5. 『近所のおばちゃん』をイメージする
  6. わたしが目指す将来像への『引力』を強くする
  7. 「地球」から見た景色はいかがですか?

過干渉な親との付き合い方「5つのステップ」の前に

 過干渉な親との付き合い方「5つのステップ」の前に

「 過干渉な親への対処方法・付き合い方:5つのステップ」をご説明する前に、お伺いしておきたいことがあります。親に対して感じている怒りや絶望感を、母親や父親に出せていたでしょうか?

もしかすると、直接伝えたことはあるけれど、親が受け入れてくれなかった…。 それどころか、もっと否定されたり、もっとヒステリックに怒られてしまった。だから、

もう、諦めてしまった…。

次第に怒る気力もなくなって、何も言わなくなってしまった…。そんな経験はなかったでしょうか?

過干渉な親への怒りを、吐き出してみませんか?

もし、過干渉な親への怒りで心があふれかえっていたり、親と関係がない出来事でも、なぜか怒りの感情が抑えられなくなっているのであれば、怒りを外に吐き出すことも、同時並行で進めていく方がいいかもしれません。

  • 紙に書きなぐるでもいい。
  • 携帯のメモアプリに、吐き出すでもいい。
  • カウンセラーにぶつけるでもいい。

考えを整理して吐き出すのではなく、わき出てきた感情を、そのまま放出する。

「アホか!」 「アホか!」 「アホか!」

と、ずっと同じ言葉を書きなぐり続けるだけでもいい。

過干渉な親への怒りが枯れ果てて、枯渇するまで吐き出してみてくださいね。

怒りは、溜め込んでしまうと、どんどんと大きくなっていくものです。すると、目の前に広がる世界が、

怒りで充満した世界

に見えてきてしまうものなんです。まずは「出す」こと。手放して、見えている世界をクリアにしていくこと。

人に迷惑を掛けなければいいんです。「出す」こと自体に、罪悪感を抱かなくてもいいと思いますよ。

過干渉な親との付き合い方・対処方法-ステップ1
「コントロールを自分に向ける」

過干渉な親との付き合い方・対処方法-ステップ1
「コントロールを自分に向ける」

母親や父親が、「アレをしなさい!」「こうしなさい!」と、過度に干渉してくる。ひどいケースだと、1人暮らしをして、物理的に距離を置いたにもかかわらず、それでも過干渉を繰り返してくる親もいますよね。

いつまで経っても、「ひとりの大人」として扱ってくれない…。親にとって、私のことは

「永遠の子ども」

だと思っているから、いつまで経っても干渉してくる。わたしは「親の一部」。親子の心の距離感が、とても近いんでしょうね。

母と子は、生まれてきたときは、ほぼ「一心同体」。でも、それが「イヤイヤ期」「社会との関わり」「反抗期」などを経て、子どもが成長するにしたがって、

心の距離が遠ざかっていくべきもの

ですよね。イメージ図をつくってみましたので、ご覧ください。

親子関係の距離イメージ

様々な過程を経て、母(父)から自立して、「理想の私」への向かっていくものです。でも、過干渉でコントロールされてしまうと、自立ができなくなってしまうことが多いですよね。下図のようなイメージです。

過干渉な親子関係の距離イメージ

ずっと、母親(父親)の側にいるイメージ。干渉・支配されていると、離れようと思っても離れられないですよね。例えがよくないかもしれませんが、過干渉な親のイメージは、

「ブラックボール」

子どもを求める強力な引力で、吸い寄せられていくんです。

一方で、子どもの方も、心のどこかで、母親(父親)の愛情を求めている。「期待してはいけない!」と思いながらも、心のどこかで、過干渉な親が変わってくれることを望んでしまうものですよね。過干渉な親だったとしても、

世界で1人だけの 母親(父親)

です。それは仕方がないことですよね。

厳しい言い方になってしまうかもしれませんが、そういう意味では、子どもの方も「小さなブラックボール」になってしまっているのかもしれません。お互いに強力な引力で求めあっているんです。

距離が近いと、お互いにコントロールしたくなってくる。

お互いに「引力がある」「求めあう」とは、具体的にどういうイメージなのでしょうか?

心の距離が近くて、一心同体的感覚なので、

自分の思い通りにコントロール

したくなります。自分の手足に近い感覚を持っていると、自由に動かしたくなるものです。

母親(父親)が、子どもをコントロールする。そうすると、子どもはコントロールを失ってしまう。でも、それだと、生きている感覚がない。だから、子どもの方もコントロールをしたくなってくるんです。

耳が痛いお話になってしまうかもしれませんが、そうやって、コントロールされている側が、知らず知らずのうちに、

コントロールする側に変貌

していってしまうことも多いんです。

コントロール欲求を「わたし」に向ける。

じゃあ、どうすればいいのか。

コントロール欲求は、簡単には手放せないですよね。誰だって、自分の人生の操縦桿を握っていないと

生きている感じがしない

ものです。自分の人生を輝かせていくためには、コントロール欲求は必要なもの。だから、コントロールする対象を変えていく必要があるんです。

『母親(父親)や目の前の世界をコントロールすることで、自分を変えていく』のではなく、

『自分をコントロールすることで、
見える世界を変えていく』

ことが大切なんです。「もらう」ことで、自分の人生を変えていくのではなく、自分で「つくる」ことで、自分の人生を変えていくんです。

習慣・ルーティンをつくる

では、「自分をコントロールする」とは、どういうことなのでしょうか。私は、「習慣・ルーティン」をつくることをオススメしています。

「毎日・毎週、必ずする」

ことを決めるということです。考え方や感情ではなく、「体」をコントロールしていく。ポイントは、やる気ではなく、

「時間」をスイッチ

にすることです。

何時になったら、寝る。起きる。
何時になったら、散歩に出かける。
何時になったら、コーヒーを入れて飲む。

「やりすぎない」ということも大切なポイントです。やりすぎると、次第に「やる気」がスイッチになってしまいますからね。決めた分数・決めた量だけを毎日する。思考や感情を持ち込まないようにしましょう。

自分のリズムを作りましょう。

干渉・コントロールは、「振り回される」ことですよね。そうではなくて、「振り回されない」人生にしていくためには、

自分のリズムを守っていく

ことが大切です。リズムとは、自分のルーティンを優先することだと思いますよ。

干渉・コントロールされると、わたしの自信が奪われていきますよね。

振りまわされて、自分が自分でなくなっていきますし、イライラしてきます。生きている意味を見失います。

一方で、習慣・ルーティンは、わたしの人生をコントロールできているという

自信を作り上げてくれます。

自分は自分でいいと思えてきます。自分のリズムが守れるので、イライラが減っていきます。自分の意思を尊重できるようになると思いますよ。

自分の生活を整えられるようになると、「人に求める」引力も減っていき、ブラックホールではなく、普通の天体に変化していくのではないでしょうか。

親の過干渉を抜け出す方法・ステップ1

過干渉な親との付き合い方・対処方法-ステップ2
余裕を作っていく

過干渉な親との付き合い方・対処方法-ステップ2
「余裕を作っていく」

干渉・コントロールの世界で生きていると、目線は、

いつも「外」。

どうしても、人の目が気になってしまうものです。自分の意思とは関係なく、振りまわされてしまうので、仕方がないですよね。

外にある膨大の情報の渦にのみこまれて、「手」「足」「頭」が、別々の方向に持っていかれてしまう。訳が分からなくなってしまい、

何のためにやっているんだっけ?

と、頭がこんがらかってしまう。自分の足で立っているという感覚が、持てなくなりますよね。

かといって、目線を「内」「自分」に向けようと思っても、どうすればいいのかわからない…

小さい頃から、当たり前だと思ってやってきたことです。いつのまにか、無意識に「外」を気にしてしまう。いつも心がザワザワ、落ち着かなくなってしまうものです。

心の余裕を持つために

母親(父親)に振り回されて、心が忙しいと、

「自分」のことは後回し。

自分のことを構ってあげる余裕なんてないですよね。

そうなんです。自分を構ってあげるためには、まずは「余裕」が必要なんです。では、心に余裕を持たせてあげるためにはどうすればいいのでしょうか。

「無意識」にアプローチする

心のほとんどは「無意識」ですよね。

  • 緊張しようと思って、緊張できる人はいないですし、
    反対に、落ち着こうと思っても、落ち着けないものです。
  • 不安になろうと思って、不安になれる人はいないですし、
    反対に、安心しようと思っても、安心できないものです。
  • イライラしようと思って、イライラできる人はいないですし、
    反対に、穏やかになろうと思っても、穏やかになれないものです。

無意識だから、直接コントロールすることはできない。

コントロールはできないけれど、「無意識」にアプローチしていくためには、間接的に「意識」を動かしていくしかないんです。意識と言っても、心ではありません。

体の意識

です。心と体は連動していますから、間接的にアプローチがしやすいんです。よく「心」の状態は、➡「体」に表れますよね。

  • 心が「イライラ」していると、
    体の動きが「雑に」なってくる。
  • 心が「緊張」していると、
    体が「固まって」くる。
  • 心に「落ち着きがない」と、
    体の動きが「早く」なってくる。

体の動きを「ゆっくり」にする

連動しているということは、

「体」➡「心」へと逆方向

にも伝わっていきやすいということです。

  • 体の動きを「雑に」すると、
    心が「イライラ」してきやすい。
  • 体を「固めよう」とすると、
    心が「緊張」しやすい。
  • 体の動きを「早く」すると、
    心の「落ち着きがなくなり」やすい。

つまり、体の動きを「ゆっくり」にすると、心に「余裕」が生まれてきやすいんです。イメージとしては、普段の「80%」ぐらいのスピードで動くことを意識してみましょう。

  • お風呂で、体をゆっくりと洗ってみたり、
  • 食事を、ひと口ずつゆったりと味わってみたり
  • 歩くスピードを、ゆっくりにしてみたり
  • 歯磨きをするとき、一本一本の歯丁寧に磨いてみたり

最初は、1日10分でもいいんです。まずは、普段の何気ない日常から始めて、少しずつ範囲を広げていきましょう。

そして、動きをゆっくりにすると、さらに良いことも。

「自分」に意識を向けていないと
できない

んです。自分の1つ1つの動きに、意識が注入されていく感じ。意識して、ゆっくり動かすことで、「外」「周り」ではなく、「内」「自分」へと、意識の方向がすこしずつ変わっていくと思いますよ。

自分との対話の始まり

ゆっくりと動くことは、『自分との対話』にもなります。

「今日は、動きが早いな…。
心が落ち着いていないのかな?」
「今日は指先の感覚まで、
味わうことができている…。
振り回されていない証拠かな?」

自分の感情とつながることができます。

自分を知ることができます。

自分を客観的に見ることができます。

「心の余裕」を持ち、「自分との対話」ができるようになると、

「外」を気にする
余裕がなくなってくる

はずですよ。

 過干渉な親への対処方法・ステップ2

過干渉な毒親の対処法・対策・付き合い方

ステップ2までは、いかがでしたでしょうか。ステップ3以降は、下記ブログでご紹介させていただいておりますので、よろしければ引き続きご覧いただければと思います。

心理カウンセラー・岩田昌樹

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岩田昌樹

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