ことり電話
夫婦関係カウンセリング
電話お悩み相談室
こんにちは。カウンセリング実績5,100件以上の夫婦関係カウンセラー・岩田昌樹です。
妙に重苦しい玄関ドアを、ゆっくりと開ける。しばらくの間、「光も、声も、ニオイすら、何もいなかった…」と訴えかけてくるかのように、どんよりとした空気が部屋中に漂っている。
それでもめげずに、なんとも言えない一粒の期待を握りしめながら、パッ!と電気をつける。その瞬間に、
が押し寄せてくる。私の心が、ズンっ!と鈍く鳴った。別居中の夫も、私と同じ思いをしてくれているのだろうか…。それとも…、もしかして、スッキリ晴れやかな気分なのかも…。
別居中の夫は、今どんな心境・心理でいるのだろう…。
にエネルギーが奪われて、身体は力なく立ち尽くすことしかできなかった。
離婚したくないという気持ちが強ければ強いほど、別居という物理的な距離の「遠さ」が、心理的な距離を逆に「近く」させてしまうものです。別居中の夫の気持ち・心理を、頭の中で想像しすぎてしまうんですよね。
人は、相手の気持ちという正解が出ない答えを考えれば考えるほど、
しまいます。その分、行動にエネルギーが回せなくなるんですよね。エネルギーがなくなりそうになると、人は不安や怖れを抱きます。緊急事態を伝えるサイレンを、感情で伝えてくるんですよね。
そんな不安・怖れが、行動にブレーキをかけてしまうんです。
してしまうんです。その萎縮が、さらに別居中の夫の心理を想像してしまうという、悪循環の連鎖を生んでしまうんです。
そんな悪循環の連鎖を止めるために、今回は、別居中の夫のよくある心理を解説してみたいと思います。
まずは、別居をしようとした夫の心理の基本的な部分を、押さえておきましょう。言うまでもないことかもしれませんが、夫が家の「外」に出る理由は、家の「中」に
ですよね。ここにいてもいいんだという安心感が、すこしでもあれば、家の「外」に出て行こうとはしないものです。家の「外」に出ることは、想像以上に、負担が大きいものです。
など、いろんなハードルをもう乗り越えるしか方法はないと思うぐらい、家の「中」での疎外感が強いんですよね。言葉では「自由になりたいから、出て行く」と言うかもしれません。
ですが、実際は、家族の視線がグサグサと自分の心に突き刺さり、
という言葉の方が、的を得ていることが多いんですよね。それは、つまり、繊細で、人の気持ちを捉えるアンテナの精度が高い
とも言えるんです。「家を離れて、別居したかった」というよりも、「別居せざるを得なかった」という方が本心に近いことが多いんです。
優しいご主人であればあるほど、居心地の悪さ・居場所のなさ・不安感も、繊細に感じすぎてしまうんです。すると、いたたまれなくなって、
ことが多いんですよね。
別居してしまった後、別居中が続くと、夫の心理はすこしずつ変化していきます。
です。妻が何を考えているのかが、夫の方もわからなくなるからです。家を出て行かれた妻から見ると、夫が自分の意志で
もう妻のことを考えなくてすむと、夫はスッキリした気持ちで別居生活を送っているような気がするのではないでしょうか。もちろん夫も、スッキリできるはずだと信じて、別居したのだと思います。
ですが、そんなに簡単には事はうまく運ばないんですよね。別居して1週間ぐらいは、もしかするとすこし落ち着けるのかもしれません。ですが、
ことが多いんです。
そもそも、妻の気持ち・視線が気になって仕方がないから、慌てて別居することが多いんですよね。すこし気になるという程度であれば、わざわざ別居しなくても、
だと私は思うからです。
別居して、気にならない場所に、「完全に」逃げられればいいのですが、実際には「籍」が入ったままですよね。親、親族関係・友人・会社などの、世間の目も残ったままです。
関係性はまだ途切れていないんです。
物理的に離れられたとしても、心理的には離れられていないことが多いんです。妻の気持ちを考えざるを得ないんですよね。
妻の気持ちを考えざるを得なくなると、別居中の夫の方も不安になって、「別居中の妻の心理」とネット検索をしてしまうようになるんです。
すると、冒頭でお伝えした別居中の妻の心理の流れが、別居中の夫の方でも、生まれていくんです。
別居中の夫の中でも、負のループがぐるぐるぐるぐると、回り出してしまうです。ただ、この負のループの【回り方】が、夫婦それぞれで違うことが多いんです。逆方向に回転してしまうイメージなんです。
の違いです。「近づこうとするか」「遠ざかろうとするか」の違いとも言えます。不安・怖れが生まれたときに、「すぐに不安を消すために動くのか」「不安が生まれない場所に移動するのか」の違いなんですよね。
別居中の夫の心理は、もちろん「不安が生まれない場所に移動する」ですよね。では、この「移動する・逃げる」は、どういう心理的傾向を生むのでしょうか。もうすこし深掘りしてみましょう。
別居中の夫の4つ目の心理は、「頑固になる」です。
別居中の夫の3つ目の心理でご紹介した「不安が生まれない場所に移動する」とは、どういう心理を生み出すのかを、見ていきましょう。
不安が生まれない場所に移動しようとするときに、まずは物理的に離れようとします。つまり、別居ですよね。ですが、別居してしばらくすると、物理的に離れられたとしても、
ことに気づくようになります。心理的に離れられない現実に苦しみ始めると、心理的にも離れようとします。それは、
ということです。LINEは未読スルーになったり、電話に出なかったりして、情報をシャットダウンすることから始まります。それは、自分自身の
ということでもあるんです。
自分の意見に固執して、誰かの意見は拒絶して、誰にも相談せず、別居するときに伝えてきた理由・主張をもう一段階レベルアップさせて強く主張することで、周囲の意見・情報から自分の身を守ろうとするんです。
一方で、頑固に強く拒絶しながら主張してくるようになればなるほど、
雰囲気を見せるようになるんです。優しくなる瞬間であったり、夫婦の未来に対して楽観的な様子をすこしだけ見せたりするようになることが多いんですよね。
強く出てしまった分を、調整するかのように、弱めに妥協する様子をチラつかせたりするんですよね。強弱の波が出てくるんです。
これは、不安・怖れから逃げたい心理と、本心は人から受け入れられる安心感を得たい心理の
でもあるんですよね。
ここまで、別居中の夫の心理の流れを見てきました。そんな別居中の夫の心理状況を踏まえながら、次は具体的に別居中の夫にしてはいけないことを考えてみたいと思います。
続きにつきましては、下記ブログでまとめておりますので、よろしければご参照ください。
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夫婦関係などのパートナーシップ問題が得意分野です。