ことり電話
夫婦関係カウンセリング
電話お悩み相談室
こんにちは。カウンセリング実績5,100件以上の夫婦関係修復カウンセラーの岩田昌樹です。
突然、夫から妻に突きつけられた『離婚』宣言。
その離婚宣言が、夫婦喧嘩をした勢いで発せられた、怒りの大きさを伝えたいがための「離婚宣言」ではなく、悩みに悩み抜いた末に伝えられたひるみのない「離婚宣言」だった場合、事態は深刻になってしまいますよね。
今回は、妻にうんざりしてしまい、考え抜いた末に離婚宣言をしたときの夫の決断の裏側では、どんな心理・感情が働いているのかを、心理カウンセラー・岩田昌樹がお届けしたいと思います。
「妻にうんざり」して離婚を突きつけるほど思いつめた夫は、表面的に、妻にはどんな問題があると感じているのでしょうか?わたしたちへのご相談の中でよくある、
をご紹介させていただきます。
たしかに、上のような問題が長期間続いていると、「妻にうんざり」してしまうこともありますよね。この問題を解消することができれば、離婚問題はいったんは棚上げになる可能性もあるかもしれません。
ただ、表面的に改善されても、その裏に隠された真の問題が残されていた場合、
こともあるんですよね。そもそも、考えに考え抜いた結論であればあるほど、表面的な解決方法だけでは、ご主人は納得してくれないかもしれませんよね。ですので今回は、もう一段深い層に眠っている問題の1つである
問題を取り上げてみたいと思います。さっそく、代表的な7つの問題の裏側に潜んでいる問題を考えてみましょう。
表面的には、ご主人が奥様への見方を変えてしまっただけなのかも…と、思ってしまいそうですよね。でも実際は、奥様が「妻・女性」の面を出さなくなったからという場合が多いんです。
奥様が「母」の役割に一生懸命になるあまり、夫に「子どもの父」という役割ばかり求めるようになってしまった結果とも言えますよね。(子育て・家事・仕事に一生懸命だから、仕方がないとは思いますが…)
つまり、ご主人が「夫・男性」の立場で、奥様に与えようと思っても、なかなか
その結果、奥様を「母」としか見れなくなってしまったのかもしれませんね。
奥様からすると、一生懸命に子育てと家事をしているだけなんだけど…と思いますよね。それは、確かにそうかもしれませんね。ですが、一方で
のも確かですよね。すると、子育てと家事(と仕事)が大変なのは、「見ていればわかるでしょ!」「察して、手伝ってよ!」と、どうしても思ってしまうものではないでしょうか。
ただ、よくあるご相談では、ご主人は奥様が大変なのはよくわかっていて、ご主人も一生懸命にフォローをしてくれている場合も多いんです。
ご主人としては、その頑張りを奥様が「受け取ってくれていない」と感じるから、
その虚しさは、ご主人だけではなく、夫婦がお互いに感じてしまっているのかもしれませんけどね。
セックスレスは、「結果論」であることも多いですよね。上で挙げた①・②の問題がそもそもあって、その結果、自然にセックスレスになっている。それは、
のようなものかもしれません。つまり、奥様の「受け取れない」が強くなればなるほど、スキンシップやセックスも受け取れなくなってくる。受け取れるわけがないと、拒否反応を示してしまう場合が多いんですよね。
奥様に信用されていないと、信用してもらえるように、優しいご主人であればあるほど、頑張りますよね。でも、それでも、いっこうに信じてくれる気配さえ感じられない。
頑として、ご主人からの誠意を「受け取らない」姿勢が続いてしまうと、ご主人の心の糸がプツンッ!と切れてしまうこともありますよね。
ご主人の気持ちや意思が、奥様に流れていかない状態だと、気持ちや感情が解放されずに、溜まってしまいますよね。それはある意味「便秘状態」のようなものです。
外に出せないと、体調が悪くなってくるし、なんといっても、スッキリしない。なんとなく人生全体が、重苦しい雰囲気に感じてしまうものですよね。
つまり、ご主人がボールを投げても投げても、
状態とも言えるのかもしれません。プロ野球選手のように、打率2~3割のバッターであればまだいいのですが、驚異の天才バッターで、打率8~9割だったら、もう投げることに「うんざり」してしまいますよね。
本当は、打ち返すことを、お休みしてあげたいところですよね。スランプに陥るときがあったり、オフシーズンのように心を休められる期間があればいいのですが、一年中どころか、何年も休みなく、天才バッターを維持できるとなると、我慢の限界が来てしまってもおかしくはないですよね。
では、なぜ「来たボールを打ち返してしまう」のでしょうか?それは、
からであることが多いんです。
いわば「自己否定」は、バックスイングやバッターの応援歌(「かっとばせ~!」)のようなものです。力を溜めれば溜めるほど、応援されればされるほど、遠くに飛ばすエネルギーになるんですよね。
でも、誰もが、大なり小なり自己否定する感情は持っていますよね。「こんな自分じゃダメだ!」「もっと頑張らなきゃ!」という気持ちが、人に認められる成果をあげる原動力になるものです。でも、強すぎてしまうと、
しがちになってしまいますよね。どんな変化球を投げても、どんなに剛速球を投げても、どんなに優しい球を投げても、打ち返してしまうようになるわけです。
自己否定が強すぎると自分を認められないので、絶対に受け取らないという意思を固めてしまうんですよね。肉体改造して、筋肉隆々の強打者に進化していくんです。
それだけではありません。自己否定が強くなればなるほど、
ばかりが気になってしまうという一面もあるんです。
自己否定とは、常に自分のことを監視している状態ですよね。厳しい対応を取るためには、監視することが必要最低条件になるので、「自己否定」と「監視」は、2つないと動かない「セット品」のようなものなんです。
そうやって「私の姿」が気になりすぎるようになると、当然、ご主人のことは視界に入りづらくなります。意識的に、ご主人のことを見ないようにしているわけではなく、
んです。その結果、「受け取れない問題」が浮上してきてしまうんですよね。
受け取り拒否してしまうだけではなく、そもそも見えていないという側面があるということです。視界に入っていない・気づいていないという問題でもあるんですよね。
では、どうすれば自己否定を緩めて、受け取れるようになるのでしょうか。打ち返す頻度を少なくできるのでしょうか。ご相談者様の状況によって、様々なアプローチの方法がありますが、今回は
という視点から考えてみたいと思います。頑張ることを「やめる」のではなく、やりながら「自分らしさを加えていく」ということです。それは、
に通ずる考え方です。かなりの要約となってしまいますが、
目的意識の違いで、人生が変わってくるというお話ですよね。
自己否定が原動力になっていると、気が進まないけれど「頑張って、なんとかしなきゃ!」という動機になりやすいので、家事・育児(仕事)を「こなす」ことが多くなりますよね。それは、今日のタスクを並べて、1つ1つ、
です。では、家事・育児(仕事)を「充実させる」とはどういうイメージなのでしょうか。今日のタスクを並べるところまでは同じです。そのタスクを線で消すのではなく、今日はどんなやり方でできたかを、
です。ただ「する・こなす」のではなく、どんなに小さなことでもいいので、自分なりの「やり方」を毎日加えてみるんです。タスク1つ1つに、自分の意思を注入していくイメージです。
するとどうなるでしょうか?決められたタスクを「なんとかやり切った」ではなく、タスクが「自分のためになった」と感じるようになると思いませんか。
追われるようにタスクをこなしていると、視界の先にあるのは、タスクだけ。
ですよね。隣の席の人が何をしているのかさえ、まったく見えなくなるわけです。
でも、自分の意思でタスクにのぞむと、何か工夫できないだろうかと、タスク以外にも視野を広げて、アイデアを見つけようとします。顕微鏡ではなく、
ようなものです。すると、ご主人の言動が視界に入ってくるようになると思いますよ。すぐに、ご主人の言動を受け取れるようにはならないかもしれませんが、まずは「見える」「意識する」ことが大事です。
意識するだけで、すこしずつ「受け取る体制」が整ってくると、私は思いますよ。
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夫婦関係などのパートナーシップ問題が得意分野です。